室内で生花を気軽に楽しめる「花活布」

「花活布」(はなかっぷ)は、室内で生きた花をできるだけ長く観賞できるように、東京都農林総合研究センターを中心に民間企業、大学、高専などが連携して様々な技術、アイデア、ノウハウを結集し、斬新なデザインを加味して新しく開発した画期的な新商品です。切り花でもなく鉢植えでもない生花の全く新しい室内観賞方法を皆様にご提案致します。生きた花苗と布袋を可愛く組み合わせて、持ち運び用のスマートなプラスチック容器に入れたので、持ち帰りが簡単、贈答品や引き出物にも適しています。

ワンパッケージで持ち帰り簡単、手間いらずで花や緑を育てる


プラカップにいれたところ

その特長は、

①生きた根付きの花苗なので、時々補水して日光を浴びれば、生花の切り花とは比較にならないほど日持ちが優れています。

②様々な室内環境で気軽に楽しめるように、鉢の代わりにデザイン性に富む巾着状の布袋を用いたので、軽くて持ち運びが容易です。

③衛生面を最優先に考え、土を一切使わず、ヤシ殻などの植物性培地を使用したので、直接触っても手が汚れません。


花活布でもっと身近に花や緑を感じませんか?

その楽しみ方は、

①カップやグラスに入れて食卓やテーブルに飾ったり、壁に掛けたり、ご家庭でもオフィスでも自在に生きた花を楽しめます。

②培地に栄養剤を加えていますので、時々補水して日光浴させれば、手間いらずで3週間は元気に育ちます。

観賞が済んだら、

①元気がなくなってきたら鉢植えに移し替えればさらに長持ち。

②土を不使用なので、枯れたら燃えるゴミとしてそのままゴミ箱にポイと捨てられます。

現在は都内の協力花卉生産農家が育てた「花活布」を、試験販売している段階ですが、今後、多くの方々に楽しんで頂けるよう、販売場所を増やしていく予定です。

花活布アイテムのご紹介

室内で観賞できる花活布の主な種類と販売時期、そのお手入れ方法をご紹介します。販売アイテムはこれから追加して掲載していきます。

花類(季節に応じた販売)

ペンタス:6月〜9月

次々に花を咲かせるので夏の間中、可憐な花を観賞できます。暑さに強いので、よく日の当たる窓際に飾りましょう。終わった花は早めに取り除きます。ペンタスを長持ちさせるコツは適度の水遣りです。夏場は乾燥しすぎない程度に1日2回がベスト。冬場は生育が鈍るので、水遣りを控え気味に。やや乾燥気味に1日1回くらいで十分でしょう。

ゼラニウム:4月〜10月

香りのあるハーブとしても人気があり、虫がつきにくい観葉植物です。日当たりを好むので窓際に置くのがベストです。半日陰でも育ちますが、花付きが悪くなります。暑さにはとても弱いので、夏場は涼しい半日陰の場所に飾りましょう。寒さにも弱いので、注意が必要です。乾燥気味を好みますので、過度の水遣りは禁物です。ただ夏場は乾燥しすぎになりがちなので、朝夕2回の水遣りくらいがベストです。

ジニア(ヒャクニチソウ):4月〜11月

暗い環境でも観賞ができますが、2500lx程度の明るい窓辺の環境下では、花が次々にあがってきます。なるべく明るいところで管理しましょう。枯れた花がらはこまめに取り除くと長持ちします。蒸れに弱いため、密閉は避けるようにします。乾燥には比較的強いのですが過湿には弱いです。水はあげ過ぎず、葉が少し垂れてからあげるようにします。

ビンカ(ニチニチソウ):4月〜11月

1000lx以下の暗い環境(事務所で推奨される明るさ)では花が咲きにくくなったり、色が薄くなったり、小さくなります。さらに暗い500lx程度(窓がなく蛍光灯の明かりのみの明るさ)の環境では株全体が弱り枯死するため、なるべく明るいところで管理しましょう。また、萎んだ花と花がついていた基部が膨らんだ実(細長く黄緑色)はこまめに取り除くと長持ちします。蒸れに弱いため、密閉は避けるようにします。乾燥には比較的強いのですが過湿には弱いです。水はあげ過ぎず、葉が少し垂れてからあげるようにします。

ケイトウ(ホットトピック):10月〜12月

暗い環境でも観賞できますが明るい環境を好みます。寒さにも比較的強く日中暖房を入れるような環境であれば冬季でも長い期間観賞できます。ただし、暖房の風が直接植物体に当たるのは避けてください。過湿には極端に弱く、過潅水で株全体が萎凋することがありますので、穂先が少し垂れるぐらいのタイミングで水をあげるようにします。極度の乾燥や肥料切れで下葉から枯れあがります。

観賞用とうがらし:6月〜12月

暗い環境でも観賞はできますが、明るい環境を好むため窓際に置くなどしてください。果実は熟してくると色が変化します。色の変化は、黒から赤、クリーム色から赤やオレンジなど品種によって異なります。乾燥に強いのですが、水や肥料が切れると下部から葉が黄化し枯れあがります。過湿には強いので水は常に供給するよう努めてください。寒さには弱いのでなるべく暖かいところで観賞しましょう。 

ビオラ:11月〜3月

暗い環境で花数が極端に少なくなるため、明るい場所に置くようにします。寒さには強いので明るい玄関などに置くことも可能です。過湿には弱いので水のあげ過ぎには注意しましょう。

ハボタン:12月〜2月

暗い環境でも観賞できますが、枝が間延びして草姿が乱れます。アブラナ科で葉色を保つためには多くの肥料が必要です。乾燥や肥料切れで葉が黄化してくるので、潅水や肥培管理に注意が必要です。寒さにはかなり強いので暖房が効いている部屋よりも玄関など無暖房の部屋に置くようにしましょう。

ガーデンシクラメン:11月〜1月

暗い環境でも観賞できますが、日当たりのよい明るい環境のほうが花がよくつきます。暖かい部屋でもよいのですが、寒さに強いので玄関など無暖房の部屋に置くことも可能です。必ず暖房の風を直接当てないでください。次々に花を咲かせるためには肥料が必要です。また花がらをこまめに取り除くことで灰色カビなど病気の蔓延を防ぐことができるとともに株が弱まるのを抑えます。

ダイアンサス:4月〜5月

比較的明るい環境を好みます。1000lx以下の暗い環境では花が咲きにくくなったり、色が薄くなったり、小さくなります。さらに暗い500lx程度の環境では株全体が弱り枯死するため、なるべく明るいところで管理しましょう。また、萎んだ花はこまめに取り除くと長持ちします。蒸れに弱いため、密閉は避けるようにします。過度の乾燥と過湿のいずれにも弱いため、水は常に適量になるように心がけます。

ハーブ類(通年販売可能)

ローズマリー

爽やかな香りが特長の万能ハーブです。古くから薬用に用いられてきました。日光を好むので、窓際に飾りましょう。ただ、半日陰でも枯れずに育ちます。湿気に弱いので、風通しが良い場所に置きましょう。寒さには強いです。乾燥にも強いので、夏場は水遣りは控えめに1日に1回で十分でしょう。冬場は数日に1回程度の水遣りで。

イタリアンパセリ

欧州料理によく使用される観葉植物のハーブです。日当たりが強すぎず、日陰過ぎない、風通しが良い場所で飾りましょう。窓際から少し離れた場所が最適です。乾燥に比較的強いので、水遣りは夏場はやや多めに、冬場は控えめにしましょう。生命力が強く、イタリアンパセリを適当に切り取り、切り取った部分を水道水を入れた容器に挿しておくだけで、増やせます。容器の水は毎日取り替えましょう。

アロマティカス

ミントに似た香りのハーブの観葉植物です。小さくて丸っこい多肉質の葉の表面が白い毛で覆われているのが特徴です。日当たりを好みますので、窓際に飾るのが良いですが、夏場の高温多湿に弱いので真夏は半日陰に置きましょう。寒さにも弱く、寒くなると葉が黄色く、やがて茶色に変色します。乾燥を好みますので、水遣りは控えめに。水の遣り過ぎは根腐れの原因となります。

多肉植物・観葉植物類(通年販売可能)

へデラ

アイビーとも呼ばれるつる性の可愛らしい観葉植物です。暑さ、寒さ、乾燥、日陰にも強く、とても育てやすい植物です。日の当たりにくい場所にも飾れます。ただ丈夫さを過信してはいけません。暗い場所に長期間置きっ放しでは、弱って枯れてしまいます。長く水遣りを忘れてしまうと、やはり枯れてしまいます。エアコンの乾燥した風が直接当たらないようにしてください。冬場は水遣りを控えた方が丈夫に育ちます。

シュフレラ

室内生育に最も適した観葉植物のひとつです。環境に対する順応性が高いので、直射日光が当たる窓際でも、日陰でも育ちます。ただ日陰に長期間置きっ放しだと、弱々しい印象に育つので、時々日光浴をさせましょう。エアコンの風が直接当たると葉が傷みます。乾燥を好むので、こまめな水遣りは不要です。水を遣りすぎると根腐れの原因になります。冬場は乾燥状態を保ちながら時々、霧吹きで葉水するのが良いでしょう。

ペペロミア

明るめの日陰を好む観葉植物です。直射日光があたらない半日陰の窓際などで育てましょう。水やりは控えめに。10日に1回程度で十分です。原産地が亜熱帯・熱帯なので寒さに弱いです。冬場は温度管理に気をつけましょう。乾燥した空気にも弱いので、エアコンの乾燥した風が直接あたらない場所に置きましょう。

コリウス

暗い環境でも観賞ができますが、枝が間延びして草姿が乱れます。肥料がなくても半年以上は持ちますが、葉が少なくなります。春から秋にかけての暖かい時期であれば高さを揃えて伸びすぎた枝を摘心し、日中明るい戸外で管理すれば脇芽が伸びボリュームのある株に更新することが可能です。また、切り取った枝をバーミキュライトなどに挿せば容易に殖やせます。株が成熟すると枝が立ち上がり、穂状の紫色の花を多くつけます。花を観賞することもよいのですが、花をつけると株が弱まりますので観賞後速やかに取り除くようにしましょう。

ヒポエステス

暗い環境でも観賞ができますが、枝が間延びして草姿が乱れます。肥料がなくても半年以上は持ちますが、葉が少なくなります。伸びすぎた枝は適宜落とし、草姿の改善に努めます。株が成熟すると枝が立ち上がり、穂状の紫色の花を多くつけます。花を観賞することもよいのですが、花をつけると株が弱まりますので観賞後速やかに取り除くようにしましょう。

花活布生産スケジュール

花活布は生の花です。季節によって、そのアイテムはかわります。

約3ヶ月前に、ご注文を頂いてから育成をはじめますが、既に育っている花活布もありますので、お問い合わせフォームからご連絡ください。

★期に受注の場合は納品は約3ヶ月後、☆期に受注の場合は約4ヶ月後になります。

受注時期 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
①コリウス ☆☆ ☆☆ ★★ ★★ ★★ ★★ ★★ ★★ ★★ ★★ ☆☆ ☆☆
②ヒポエステス ☆☆ ☆☆ ★★ ★★ ★★ ★★ ★★ ★★ ★★ ★★ ☆☆ ☆☆
③ビンカ ☆☆ ★★ ★★ ★★ ★★       ★★ ★★ ★★ ☆☆
④ジニア ☆☆ ★★ ★★ ★★ ★★       ★★ ★★ ★★ ☆☆
⑤インパチェンス ☆☆ ★★ ★★ ★★ ★★       ★★ ★★ ★★ ☆☆
⑥ベゴニア ☆☆ ★★ ★★ ★★ ★★              
⑦ケイトウ                 ★★ ★★ ★★  
⑧ハーブ類 ★★ ★★ ★★ ★★ ★★ ★★ ★★ ★★ ★★ ★★ ★★ ★★